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社長の声

令和5年度下期にあたって「笑顔を保つメリット」

2023-10-02
 今年は割と甲子園を見ることが多かったのですが、笑顔を見せる選手が増えたという印象がありました。私自身、学生時代は部活中や試合中に笑顔を見せると叱られた経験がありました。何か理由があるのかな?と思い調べたところ、面白い内容がありましたのでご紹介いたします。
 「小屋・スイス・ケーキ」 突然ですが、この3つの単語から、どんなことを連想しますか?多くの人は、チーズが浮かんだのではないでしょうか。これはRATと呼ばれる検査の1項目で、主に創造性を測定するために使われるものです。比較的簡単な組み合わせから、「ダイビング・青・ロケット」のように、少し考えてみないとわからない組み合わせまで(スカイが共通。スカイダイング、スカイブルー、スカイロケット=打ち上げ花火)、さまざまな組み合わせをみて、共通するものを連想します。
 楽しい気分の場合、この検査の成績は良くなるようです。ドイツの研究チームが、楽しい気分の人と悲しい気分の人の成績を比べました。すると、楽しい気分の人は、悲しい気分の人と比べて、かなり成績が良かったようです。楽しいをはじめ、嬉しい、面白いなどのポジティブな気分は、さまざまな効果を持っています。たとえば、心拍数を低下させるといったリラックス効果や、アイディアをたくさん思いつきやすくなる効果、物事をより広い視野で捉えられる効果などです。
 アンダーラインにて強調した部分については、朝礼や全社研修でもお話しておりますが、仕事において新しい発想や視野を広げるということはこれからの時代で我々にとって重要な事となります。
 そして、ポジティブな気分になるためのスイッチの一つが、笑顔だと考えられているようです。身体と気分は関連していて、身体の動きによって、気分が変わることもあります。たとえば呼吸法をつかって長めに息を吐くと、リラックスした気分となります。似たような仕組みが笑顔にもあり、笑顔になるとポジティブな気分のスイッチが入るのかもしれません。実際、笑顔になると、目の前の問題を「簡単に乗りこえられそうだ」と考えやすく、実際に問題解決の成績が上がるそうです。この考えを認知容易性が高い状態といいますが、認知容易性は鉛筆を口にくわえるなどして頬の筋肉を動かした「意図的な笑顔」でも高まることがわかっています。問題解決という点では、自然な笑顔でなくても、一定の効果はあるといえるかもしれません。同様にスイッチの切り替えとして挨拶などが挙げられます。
 こういったことから、「意図的な笑顔」は、スポーツのメンタルトレーニングで広く実践されている方法のようです。身体が固くなりすぎず、適度にリラックスでき、持っている力をよりよく発揮できる準備を整えるために行っているとの事でした。
 従来の大切にしている伝統的な部分は残しつつも、色々と時代や環境に合わせて色々と試行錯誤し変化しているのだと感じました。今回は、ふとしたテレビで見た違和感からの内容でしたが、大切な事だと思いましたので取り上げさせていただきました。
 この記事を書いている時は9月中旬ですが、まだまだ30℃を超える日が続いております。皆様も熱中症等体調には十分にお気をつけください。
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